平成27年5月8日(金)
http://www.sagagoryu.gr.jp/post_id_3406/
「いけばなで美しい地球を守る」講演とデモ。
「JAPAN STUDY1」は、日本の風土や歴史・伝統的な日本文化・また現在の日本社会、 いま起きている社会問題などをさまざまな角度からとらえ、世界各国の事情と比較しながら、 国際理解を深める目的の科目です。
この講座で私はゲスト講師をつとめております。
今回は、200名余りの受講がありました。嵯峨御流の紹介の中では、嵯峨天皇が一木一草に宿った命を大切にする御心と、空海が伝えた曼荼羅の宗教観である「世界の要素はすべて繋がっている」という密教の思想が、嵯峨御流のすべての花態の根幹になっているという話をしました。そして、風景をいけるいけかた「景色いけ七景三勝」について、風景をいける意味、と花態の原理や時代背景などを解説しました。
地球の風景を七景の連続した水の流れととらえると、七つがどれひとつかけても 地球環境は保たれない、とお話ししました。
講義の最中、実際にいけばなをいけ、そのうちのひとつは、大学の中に咲き乱れるタンポポを用いて、和歌山大学の野辺の景をいけました。